〝乳腺炎〟っていったいなに?

授乳中の女性ならばしばしば経験するかもしれないこの疾患。突然、イヤ~な痛みが・・・。なんで?昨日ミルクを赤ちゃんに飲ませていつもより長い時間授乳時間が空いたから?それとも甘いものを食べたから?でも・・・〝乳腺炎〟て、そもそもなんなんだろう??

母乳育児相談 岡崎市 ははのわ しほ助産院

授乳をしていても一度も経験のない人もいらっしゃるかもしれませんし、私なんかは一度だけ経験しました。特に心当たりもなく夜寝る前から徐々に痛み出しました。38℃を超える発熱で心拍数は上がり、インフルエンザ様の体の痛み、乳腺炎の罹患した場所に痛みが走る!!これがとても痛かった・・・。

さて…、ではなぜ?どうして?乳腺炎になるの?そもそも乳腺炎って何なの?

こんな質問は助産師にはよくあるご質問です。

🌸 乳腺炎って??

「おっぱいが腫れてしまって、熱もあって風邪ではない??いったい何が起こってるの?」

通常は分娩後3週間以内や急激な卒乳に引き続いて起こることが多いようです。

乳汁をつくる「乳腺」に炎症が起きる病気です。乳腺炎には、「感染性のタイプ」と「非感染性のタイプ」があり、非感染性の炎症から細菌感染へと進展してしまうこともありますが、それも必ず進展するというわけでもないようです。

発熱、悪寒、頭痛といった症状が見られることから「風邪かな?」とか「インフルエンザかも?」と内科受診される方も少なくないと思います。

乳房に・痛み・赤み・しこりがみられたら、なるべく早期に医師・助産師など母乳育児の支援者・専門家の相談いただけると良いと思います。

🌸乳腺炎は、どうしてなるの?

原因は主に

「母乳の滞り」

「乳房の圧迫」

「白斑」

「乳頭の傷」

「ママのストレスと疲労」

などがあげられます。

・「母乳の滞り」に関しては乳腺内に母乳がたまると、うっ滞性の乳腺炎のリスクが高まります。母乳を滞らせてしまう主な要因には、母乳分泌が多すぎる、授乳ポジションや吸着が適切でない、授乳回数が少ないなど授乳パターンが原因となる時は、外出や職場復帰など赤ちゃんとママが分離されたり、赤ちゃんがよく眠る、おしゃぶりの使い過ぎ、授乳回数や1回の授乳の長さを制限している、そして急な断乳なども考えられます。

🌸乳腺炎になった時の対処法

母乳が乳房に残らない一番良い方法は、赤ちゃんが乳房に深く吸いついてくれることです。 そうすることで、いろいろな方向からしっかり乳汁を飲んでくれます。 乳腺炎の要因に母のストレスと疲労をあげていますが、疲労回復のために、可能な限りベット上安静にに努めても、母体は休ませ、授乳は休まずが可能な状環境をつくってあげてください。例えばおむつ交換などの赤ちゃんのお世話は周囲の人で、ママは横になったままの授乳が可能な状況にが可能であれば協力をしていただけるとよいでしょう。

ママが心地よいと感じるのであれば、温かいおしぼりや冷シップをしようしてもよいでしょう。

パパやご家族が働いていて休めない、不安だなと悩むときは産後ケアなどの社会資源利用を是非ママに、そしてご家族に知っていただきたい!
原因と対処法さえコツを掴むと、つまり母乳育児との心地よい付き合い方のような感じを掴むとずっとご相談があった方も徐々に助産院にはご連絡がなくなってきます、そう、コツを掴むまでは助産師の相談するという方法もよいかもしれません。私は電話でのみご相談をお受けすることもありますし、教室の時に話し合うこともしています。会わないで話すだけではやはり不安なので是非お会いしたのと思いますが、予約がなかなかご都合と合わせられず、ご相談の多い時期はお電話やメールだけでもと思います。誰もが母乳育児を楽しめる、育児はみんなで、これが私の願いです。

 

 

まとめ
おっぱいが腫れてしまい、痛くて仕方がない、不安!!と思うのが乳腺炎や乳管閉塞です。「これからどうしたらいいのだろう?」と途方に暮れてしまいます。
あまりに辛くて、母乳育児をあきらめてしまいたくなる、そんなときもあるかもしれません。
ママと赤ちゃんが楽しく母乳育児を続けられるように、もし痛みの症状が起きてしまってもママ自身が原因を知り、自ら対処法を行う、自分の体は自分で守れるようにサポートさせていただきたい。もし疲れたら例えば産後ケアハウスで休息をとったり、自宅でどう休めるのかを一緒に考えて、寄り添いたいと思っています。
乳腺炎になると、時には授乳を中断するよう指示があったり、時にはママが不安になるような指示を経験することもあるかもしれません。でもそんなときは多くが
赤ちゃんがしっかりおっぱいを飲む、時には抱き方を見直して赤ちゃんに飲むとってもらえると、抱き方・含ませ方が適切であれば乳腺腔内の圧の上昇もなくなり
乳腺炎の予防・抗菌薬などの薬剤を使用しながらでも症状の改善につながります。
ママの身体をママ自身が守れるように寄り添い、支援させていただきたいと思います。

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