愛知県岡崎市にある、産後ケアハウスははのわ しほ助産院 代表 野田 志保(アドバンス助産師・IBCLC)です。
4月末に個別のオンラインパパなる外来(両親個別教室)をしていて感じたこと。そして助産師の仲間と語り合い思うこと。
それは・・・
今、私たち助産師はそれぞれの場所で、何ができるのか考えて、そして行動しなくてはならないということ。
⊛母親教室・両親学級ができない
⊛妊婦クラスができない
⊛立ち合いができない・出産後に面会ができない
⊛里帰りができない
⊛産後に相談できる場所がない
とにかく「ないない」づくし・・・
こんな時こそ「マイ助産師」
今こそ女性のために助産師が寄り添わないと。オンライン・オフラインを駆使して今は何でも
今から出産を迎える方のためにさせていただきたいと思います。
今回のオンラインパパなる外来の内容でもご質問がありましたが、母親教室で必ずママの不安・質問でもある内容をご紹介します。少しでも今から出産されるママとパパのお役に立てることを願います。
母親教室で必ずご説明する「陣痛」について
「陣痛(本陣痛)」とは別に、「前駆陣痛」というものがあります。
実際にご説明しても、どんなものなのかとても想像しにくいと思います。
「前駆陣痛と本当の陣痛を見分けられるのか?」
これは必ず不安に感じてご質問もママからもパパからもあります。
「前駆陣痛」とはどういうものなのかご説明しておきたいと思います。
時期はいつから始まるのか
症状や痛み、間隔は?
そもそも(。´・ω・)?
ナゼ起こるのでしょう?
前駆陣痛・・・分娩に向けた身体の準備です。
前駆陣痛は、赤ちゃんを子宮内にとどるために固く保たれていた子宮頸部が、赤ちゃんの通り道となるために、起こるもの。
お産のために、子宮の下部や子宮頸管を柔らかくしておくための痛みです。
本陣痛に比べると痛みはそれほど強くなく、不規則的です。
(個人的な経験では「もうすぐお産だ!!」というサインですから、私はお茶したり、散歩したり、夫や上の子に「もうすぐ生まれるよ!!」と報告する時間にしていました。)
※前駆陣痛の後にすぐ本陣痛が起こって出産、という場合と、本陣痛まで数日かかる妊婦さんもいます。
例えば…
・何度も前駆陣痛で病院に受診して疲れてしまう方もいらっしゃいます。ママが疲れてしまうだけでなく、パパやご家族もヘトヘトになってしまう方も…
前駆陣痛を感じたときは慌てず、次に来る命の誕生に向けて「そろそろ出産が近づいているな」とドーンと落ち着いて心構えをしておきましょう。
本陣痛とは・・・簡単に言えばお腹の赤ちゃんを産み出すための10分以内の定期的な子宮筋肉の収縮運動です。
本陣痛とは、正式には分娩陣痛のこと。
子宮口が広がり、徐々に子宮が強く収縮するため激しい痛みをともなうようになります。
本陣痛は、それまでにあった不規則なおなかの張りや前駆陣痛と異なり徐々に同じ間隔、規則的な痛みで感じるようになります。だんだん間隔が短くなり、痛みも強くなっていきます。
※陣痛間隔を質問すると、「時間は計ってない。」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、出産タイミングがどれくらい近づいているかの目安になりますので痛みの長さや感覚は時計やタイマーで計ると良いでしょう。
前駆陣痛と陣痛が判断が難しいこともありますが
「これが本陣痛かな?」と思ったときは、痛みの長さや間隔を記録しておくとわかりやすく、今はアプリに記録している方もとても多くいらっしゃいます。
本陣痛が始まったと思って産婦人科に行ったものの、子宮口が開いてなくて、一度自宅に帰ることになる場合もありますが不安な時は電話してみても良いでしょう。
陣痛は恐れすぎないことが大切
陣痛は痛いものですが、最初から大きな痛みに襲われるわけではありません。お産が進むに連れて少しずつ痛みが強くなるため、妊婦さんによっては慣れも出てきます。
痛みにばかり気を取られているとパニックになってしまうので、恐れすぎず、できるだけリラックスして過ごすことがポイントです。 陣痛に合わせた呼吸法も学んでおきましょう。
出産まであともう少し。お腹の中に赤ちゃんがいる残りの時間を楽しみながら、出産準備を進めていけるといいですね。
陣痛は夜中に起こることが多い。
これは多くの女性が何となく知っていますよね。
夜陣痛が起こると考えれば、ではなるべく早く休むことが大切と考える。
でも、「早寝早起き」をお勧めするのはそれだけではありません。
自然分娩の為には
自然に陣痛が起こるためには
🍲食事
👟運動
☽ 睡眠
私達助産師は、妊婦健診から
「早寝早起き」お勧めしています。
この時間軸は出産前から大切だと思います。
そして、育児が始まっても、赤ちゃんとママのために
「早寝早起き」をお勧めしています。
暗くなるとメラトニンが分泌されやすいといわれているようです。
睡眠を促進するメラトニンというホルモンと共に相乗効果でオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは陣痛発来に関与しているホルモンです。
そして、メラトニンは良い眠りを作ってくれます。
メラトニンを分泌促進するためにも、夜は早めにお部屋の電気を消す。そして休む。これも大切。
夜パソコンやスマートフォンを見ることはできれば避けて欲しい。
眠りの環境を是非整えて、自然に陣痛が起こるようにしていきましょう。1日2日のことではなく、習慣付けておくことが大切です。
夜は寝る、ということを妊婦の頃から習慣ずけることは、産後の育児中の眠りにも関係しているといわれています。
胎児の成長や生まれてくる赤ちゃんの睡眠リズムにも影響すると示唆されています。
妊婦からの「早寝早起き」良質な睡眠のための環境に気をつけていくことも、大切な出産の準備ということかもしれません。
しほ助産院
代表 野田志保
☎0564-58-1567
住所:愛知県岡崎市井内町北浦63-1
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