乳頭が痛い おっぱいが痛い ・・・ 授乳が辛い

10月になり肌寒くなってきました。産後ケアハウスははのわ しほ助産院が始まって4カ月が経ちました。もともと総合病院の母乳相談室勤務歴が長期間だったおかげで、多くの妊婦さん、授乳婦さんと出会うことができました。開業前も開業後も「乳頭が痛い」「おっぱいが痛い」「授乳が辛い」というご相談は多くお受けしてきました。相談後に改善したあとのママの笑顔を見られると、なんとなく赤ちゃんも幸せそうな表情になります。そんな時は本当に私も心から幸せな気持ちになり、今後もこの仕事を続けたいなと思います。

 

「乳頭が痛い」というママの経験(>_<)・・・出産した病院で「授乳開始してすぐは痛みはあるものですよ」と言われたため頑張ってきたけど今も痛い。初めての子なのでそんなものなのかな?と思っていたけど痛くて痛くてもう1ヶ月経ったのに改善しないとご相談あり、もうこんなことなら授乳が辛いのでやめたいと( ;∀;)⇒痛いけど少し授乳の様子を見守る⇒こうしたら?⇒そしてお子さんをこうしてもらっては?⇒「あれ?痛くないですね。これなら続けられるかも」🍃

そう、すべてがこのようにすぐに効果があるわけではないのですが、こんなこともあるのです。ちょっとしたことで、しかも数分で痛くない、解決ということもあります。⇒そして乳頭痛がなくなり授乳を長期に継続できることもある。

「お子さんが直接おっぱいを吸えないので搾乳器を使用していたら乳房も乳頭も痛い、このままでは搾乳も続けられない」というママの経験( ^ω^)・・・お子さんがNICUに入院中のため搾乳をしばらく届けたいママ、必死で母乳を搾ろう、搾乳量を増やそうと頑張っています。必死だったので痛みも初めは耐えなければ母乳を搾れないと頑張りますが徐々に痛みは悪化していきます。そして乳房は強く張っています。産後1週間なのでまだ分娩後の痛みもある状態で毎日の面会も頑張って通われています。⇒搾乳の様子を見守ります。⇒張りが強いので少しだけ姿勢を工夫してお手伝いします。⇒手はここ、姿勢はこんな感じは?もう片方の手はここ、動きはこんな感じ⇒もしお子さんに飲ませる時はきっとこうすると吸えますよ♪⇒搾乳の時間・回数は?⇒「私、母乳がこんなに出ているの??知らなかったです」⇒搾乳回数をこれなら痛くないから増やせます。⇒「今まで直接飲ませても一桁だったんです、今日30gも飲めていたんです。」🍁

簡単なことだけど一人ではなかなか見つけられない解決方法もある。少しお手伝いしたことがきっかけで母乳育児のスタートがスムーズになることもあります。

「出産後どうしても直接おっぱいを飲んでくれないから乳頭保護器を使用してました、でも突然子供が補助乳頭を嫌がるようになりました。いつも泣いているのでなんだか辛くて・・・でも直接吸わせることも泣くので・・・辛い」というママのご相談(`・ω・´)ゞ⇒授乳の様子を見守ります⇒乳頭はこうしてみては?⇒ママの姿勢はこんな感じは?⇒お子さんとの距離はこのくらいは密着してましょ♪⇒吸えてますよね、嫌がらないですね⇒母乳は直接できそうですね⇒自宅に戻ると吸えません⇒ではデイサービスして、少しだけゆっくり助産院で過ごしてください。何度か授乳を見守って、ママが自信がついたころに帰宅してください。お部屋で休みながら練習していきましょう。

ゆっくりとお子さんとママのペースで始まる親子の新しい授乳方法もあります。この時のベビーは3ヶ月です、ママの母乳分泌が少し減っていたようです。その頃ご使用のハードタイプの乳頭保護器は、哺乳瓶の乳首と同じ形でした。哺乳瓶の授乳も同じ様子で飲んでいて、これでは母乳育児とは平行線のままです。そうかといってソフトの補助乳頭にと変更される方もよくお会いしていますが、別の問題が起きていたり、それで解決される方も長期的に見れば結局問題を解決できていないことも多いですし、上手に飲めていないため、母乳分泌が減ってきてしまう方もおられます。

乳頭が痛い、おっぱいが痛い、赤ちゃんに母乳が飲ませられない、乳頭保護器の使用についてなど授乳に関するママの悩みは多くあります。妊娠中から、(妊娠前でも)少しでも授乳についてママとそしてご家族と話し合い準備しておくことも重要ですが、医療従事者が統一された知識と技術が必要だと思います。私自身一生が修行だと思っています、力不足な時もあると思いますが、予防できることはできるように「授乳が辛い」を減らしていけるような活動をしていきたいと思います。

そして産後ケアハウス&助産院を開設した思いである「ママと赤ちゃんのスタートをお手伝いしたい」を実現していきたいと思います。

現在出産施設の退院は4~7日と短期間です。出産後1ヶ月はなかなか思うように心も身体もならないかもしれません。産後しばらくは心身共に疲労しています。私たちがお手伝いして育児が軌道にのるまでを助産院で過ごすこと、my助産師がいること、困ったらmy助産師がいつでも寄り添うこと、産後のママが大切にされることが当然のことになりますように!

 

 

 

関連記事

PAGE TOP